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2012年 01月 27日
かつて、「寸草春暉」(すんそうしゅんき)と揮毫したことがあります。暖かい春の日射しを浴びて、寸草がすくすく育っていくが、寸草(若草)が暖かい春の日射しに対して抱く感謝の念はほんのわずかなものに過ぎないのではないか。父母の恩や愛情は、とても大きく、それに子どもが報いることはとても難しいことのたとえの意です。吉田松陰は辞世の句として「親思う心にまさる親心、・・・」とよんでいます。
姫路市政の歴史をひもとくと、現在の都市基盤や歴史文化、産業、教育、福祉などの施策の基礎となっている大部分のものは、昭和20年代~30年代に形成されていたことがわかります。(大手前通り、JR姫路駅、名古山霊苑、手柄山中央公園、動物園、姫路城改修など)今日に至るまで、半世紀以上にわたり、これらの有形無形の都市資産を基礎として市政が運営されてきました。 戦後から現在に至るまで歴代市長をはじめ多くの先人、企業者の努力に感謝し、その努力によって整えられた都市基盤をしっかりと未来の市民に残していくことに全力を挙げて取組んでいます。子供たちが、ふるさと姫路で学び、大きく飛躍すること、そしていつまでもふるさとから受けた恩恵を心の宝としてくれることを願っています。 「寸草春暉」の気持ちをいつも忘れず、総合計画「ふるさと・ひめじプラン2020」を市政の道しるべにして、まちの元気を高める、人づくり、ものづくり、しくみづくりを堅実かつ着実に進めていきたいと考えています。 2012年 01月 20日
農業に於いては「雑草」とよばれ、我々が必要とする「作物」の成長を阻害する「草」をとり除く作業があります。
しかし、雑草とよばれる草も、炭酸同化作用を営んで懸命に命をつないでおり、「緑の地球」の構成員のひとりであります。 昭和天皇は「雑草という草はない」とおっしゃったそうですが、このおことばには、天皇陛下の自然界に対する尊敬と、雑草とよばれる草々(くさぐさ)に対する暖かい思いやり、愛情が感じられ、我々を本当に暖かい気持ちにして頂けます。 英語では、かつて海草のことをSea Weeds海の雑草(役に立たない)と呼んでいたようです。(日本人の方が賢いですね。) しかし一方でこの地球上には70億を超える人間が存在し、この人間の命をつなぐための食料の生産は喫緊の課題であります。そのためには、我々の命をつなぐ「食料」の生産を阻害する色々な「命」(一般に雑草とよばれて取り除かれる草、害虫とよばれる虫たち、害獣とよばれる動物等々)も駆除しなければなりません。我々の「命」を奪う可能性のある「ばい菌」や「かび」も広い意味で「命」を有しています。「命を大切に」という場合の「命」については、よく考えてみるとなかなか難解です。 # by himeji-mayor | 2012-01-20 13:59
2012年 01月 13日
多忙を言い訳として、ブログをさぼっておりました。
ゆっくりと再開致します。 平成21年10月から姫路城大天守保存修理の工事を行っています。工事完了予定は、平成26年度末です。そのため、姫路城への観光客がかなり減少しました。 「ピンチをチャンスに」を合言葉に、今しか見ることが出来ない視点からの姫路城大天守及びその修理の状況を間近に見学できる施設「天空の白鷺」を、平成23年3月26日にオープンしました。約3年間、海抜100mの高さから大天守の屋根や壁面が間近に見学でき、日々修理をしていることから、1回の見学だけでなく、お城が修理されていく様子を何回でも楽しく見学することができます。また、時期によっては、漆喰壁の修理や屋根瓦の葺き直しの様子など、匠の技も見学できます。 天空の白鷺をオープンした結果、観光客が増加しつつあります。それに加えて色々な朗報がありました。 1つ目は、「産業観光まちづくり大賞」で金賞を受賞しました。この賞は、観光による地域振興の新しい手法として注目されている「産業観光」による観光まちづくりを実践し、他の地域の模範となる優れた事例を表彰する制度で、平成19年度から全国産業推進協議会(社団法人日本観光振興協会内)により創設されました。受賞の評価ポイントの一つとして、姫路城大天守の改修工事を逆転の発想で観光客に対して公開していることが高く評価されました。 2つ目は、「デザイン関連の賞」を2賞も受賞しました。1点目は、日本サインデザイン協会から「優秀賞」を、2点目は、日本ディスプレイデザイン協会から「企画・研究特別賞」を受賞しました。素屋根を覆うシートに実物大の大天守を線画で表現したり、匠の技そのものを展示対象としたりした点が、高い評価を受けました。 この結果、平成24年の三が日の観客は前年比2.5倍となりました。 これからも、「ピンチをチャンスに」の精神で、市政の課題に取り組んでまいります。 2011年 10月 07日
11月12日(土)、13日(日)に「B-1グランプリin姫路」が開催されます。全国から多くの人が参加されますので、訪問された方に良い印象、良い思い出を持ち帰って頂くよう、みんなでがんばりましょう。
このイベントに間に合わせて、豆腐町の踏み切りを双方向化、そして旧朝日橋の通り(内環状東線)の2車線開通を実現します。このイベントに、これまでに経験したことのない多くの人が来られますが、車の流れがどうなるか心配です。 姫路は城下町の宿命を抱えていまして、貫通する道路が非常に少なく、多くの道路が至る所で行き止まりになっていたり、がんこう(雁行)しています。車には大変走りにくいまちです。埼玉県の川越や滋賀県の彦根等このようなまちは多くあります。姫路市としては、国や県に陳情を重ね、また市の単独事業としても、鋭意、道路整備につとめていますが、基本的に車にとって不便なまちです。 しかし、考え方を変えれば、このような不便さの故に、長距離を走る通過交通は特定の道路しか走らず、住宅地などに紛れ込んで来ることは少なく、それだけ住宅地の安全性は低くないと考えられます。 これからは「天空の白鷺」と同様に「逆転の発想」で、車を多用しない「安全で・環境にやさしく・住み良く・健康的なまち」を目指したいと考えています。町の中の魅力的な商店や美しい花壇や色々な飾りも、歩いてこそ気が付き楽しめるのです。車で走りすぎてしまえば、目的地への道中は単なる通過の場所にすぎません。道中はほとんど楽しまれることはないのです。姫路はよそのまちと比べて、平坦で歩き易いまちです。まちに水と緑を豊かにし、市民の皆さんが家の玄関や窓を花で飾り、歩くことが快適で楽しいまちにしたいものです。歩くことは健康にも大変良く、エレベーターやエスカレーターをできるだけ利用せず、歩いてまちの景観やショッピングを楽しみ、まちのあちこちに展開するオープンカフェやオープンレストランでひと休みや仲間との交歓。まさに都市型リゾートのまち。こんなまちを目指したいと考えています。 2011年 10月 06日
京都文化博物館で開催中の「帰ってきた江戸絵画」を見学してきました。
伊藤若冲、俵屋宗達、そして酒井抱一、鈴木其一、円山応挙、柳沢淇園、池大雅、谷文晁、与謝蕪村といった有名な芸術家等や、私の知らない多くの名人のすばらしい作品に加えて、作者不詳の見事な作品が数多く展示されて、本当に見ごたえがありました。思いっきり自由に発想を展開したものや、若干写実風だけど作者の着想豊かな創造力が自由自在に表現されているもの等、我国が、江戸時代にはすでに、世界が息をのむ芸術の力を蓄積していたことが実感できました。 これを収集されたのはニューオーリンズのギッター博士(Dr. Kurt A. Gitter)さんで、Gitter-Yelen Foundationによって大切に保管されているようです。 2005年8月末に米国東南部を襲った大型のハリケーンによって、ニューオーリンズ全市の8割が水浸しになるという大変な被害を被りましたが、財団の皆さんやギッターさんの努力でギッターコレクションは奇跡的に被害を免れたそうです。 博物館でギッターさんの会見が放送されていたのを見ていると、なんと、ギッターさんは第2次大戦後日本に駐留しておられたらしいのです。 びっくりしました。というのは姫路に駐屯した進駐軍の中にニューオーリンズの部隊が居ました。ニューオーリンズの部隊が姫路に駐在し、姫路の復興に力を貸してくれたのが縁で、当時の姫路市長(石見元秀)が昭和25年にアメリカを訪問した際に、ニューオーリンズにまで足を伸ばし、復興支援に対して礼を述べ、逆にニューオーリンズ市から名誉市民の称号を頂きました。 親爺はこれを大変喜び、部屋に名誉市民証書をずっと飾っていました。私は2005年8月の大型ハリケーンによって、ニューオーリンズが大変な被害を被ったことを知り、個人的にささやかなお見舞いを送らせて頂きましたが、姫路市とニューオーリンズの縁を知る市民、職員は今では皆無であり、大変寂しい思いをしています。 ギッターさんが日本に駐在されたことを知り、ニューオーリンズの部隊の姫路駐在を思い出して大変懐かしく思いました。
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