1986年頃に、リマにある日本ペルー地震防災センターへ出張した際に、南の方へ足をのばして、ナスカを訪問しました。5~6人乗りの小さな飛行機でナスカへ、そして、そこでさらに小さな飛行機に乗り換えて、地上絵をじっくり見学しました。見れば見るほど不思議な光景でした。
誰が、何のために、あのような大スケールの不思議な絵を描いたのか。今なお謎とされているようです。
絵を見学したあと、マリア・ライヘさんが入院しておられる病院を訪ねました。ライヘさんは、20代からナスカに住んで地上絵を研究しておられるそうです。 すでに大変高齢で、私が訪ねた時は、深い眠りの中におられましたので、会話をかわすこともないままリマに戻りました。
その後、1998年にお亡くなりになったそうです。訪問した時に、せめて、眠っておられるままでもいいから、一緒に写真を撮っておけばよかったとくやんでいます。