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2013年 07月 16日
我が郷土の大学者 柳田国男先生は、著書「時代と農政(明治43年)」の中で次のように述べておられます。「国家の生命は永遠でありますから、豫(あらかじ)め未だ生まれて来ぬ数千億万人の利益をも考えねばなりませぬ、況(いわ)んや我々は、既に土に帰したる数千億万の同胞を持っておりまして、その粗霊もまた国運発展の事業の上に無限の利害の感を抱いて居るのであります」。
姫路市政の基本理念「共生のまちづくり」は、①自然との共生、②歴史との共生、③人と人との共生、を3本の柱としています。この②歴史との共生は、「我々に、豊富で貴重な資源を残してくれた先祖に対して心から深く感謝し、その資源を存分に活用して今の我々の生活を充実させ、そして、その資源を消費し尽くすことなく価値を維持管理し、更に今の時代の努力を付加してより良い資源として未来の市民に伝える、ということであります。我が郷土の連綿と続く永い歴史の中のこの時点で生をうけた我々は、永い歴史をひき継ぎ未来につないでいく、この時点での役割・責任を負っていると認識しています。 民主主義国家の中で政治を担当する者は、主として官僚と政治家と呼ばれる人達でありますが、この政治家と呼ばれる人は、選挙によって市民(国民)の審判を受けます。選挙によって選ばれるのであります。しかし、この選挙する権利を有する市民は、永い歴史をつないできた粗霊(先祖)でもなければ、これから役割を担う未来の市民でもなく、今を生きる20才以上の市民だけです。現在、この選挙権を有する今の市民におもねるポピュリズムがどんどん拡大しています。ご先祖たちは、苦しい不便な毎日の生活を歯をくいしばって我慢して、少しでも貴重な資源・財産を未来の市民(我々)に伝える努力をしてくれました。その結果、今の我々の、比較的便利で、平和で、快適で、不自由のない生活が実現しているのです。従って我々もまた、現在の生活における不便や不足・不自由、不快さ等々をぐっと我慢して、未来の市民のために資源・財産を伝える努力をしなければならないはずです。不足や不自由、不便を挙げつらい、何も我慢せず、「今の生活が良ければいいんだ」と、際限なく欲求をつのらせる現在の我々の生活態度、そして、それにおもねるポピュリズムの風潮を断固排除しなければなりません。国家・地域の持続可能性を探り、その条件を整えていくことが求められていると考えています。かく申し上げる私自身も、おおいにポピュリズムに毒されていることをはずかしく思います。未来の市民のために責任を果たすべくがんばらなければなりません。
by himeji-mayor
| 2013-07-16 11:07
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