私たちは、高校時代に「巧言令色少なし仁」ということばを習いました。
言葉を巧みにあやつっているだけで、誠がないといった意味で使われ、孔子は、このような人達を憎んだそうです。
しかし、現代は中身もなく、誠意もなく、ただ上手に言葉をあやつる人がもてはやされる傾向があるように思われます。平成22年9月15日の産経新聞にゲーテのこんな言葉が紹介されています。
「ことばそれ自体が正義であったり、有能であったり、優美であったりするわけではない。ことばの主である人間そのものが、ことばの価値を決めるのだ」。
ほんとうにそのとおりだと思いました。このことばは、鋭く真実を伝えていることに加えて、ゲーテが云ったということが重要であると思います。
まさにゲーテのことばどおりです。